新しいブラウザー 「Chat GPT ATLAS」が提供開始
アメリカオープンAI社がウエブ閲覧ソフト（ブラウザー）「Chat GPT ATLAS」の提供を始めた。サイトを見ながら生成AIを呼び出し、要約や論点整理で情報収集の効率を高める。タイムパフォーマンスが向上し、米グーグルが確立したネットの使い方を大きく変える可能性がある。
25.10.23 日経新聞の記事より引用 OpenAI、ブラウザー「ChatGPT Atlas」開始 AI一体化でタイパ向上 – 日本経済新聞
まずは、Mac OSに搭載し、順次拡大予定
macOS 向けに世界的に提供されていて、Windows、iOS、Android版は「まもなく登場予定」とされています。
Appleのパソコンを使ってる人は、お目にかかるかもしれません。Windows PCやスマホは、coming soon ということらしいです。
ATLASってどんな機能があるの？
ウェブのあらゆる場所で ChatGPT を活用して、即時の回答、よりスマートな提案、タスクのサポートを得られます。すべてプライバシー設定で制御できます。
引用元：ChatGPT Atlasのページより
← ATLASのページの画像
ブラウザーの横に ”Ask Chat GPT” というボタンがあり、いつでもブラウザーを見ながら質問できます。そして、瞬時に必要な情報を整理して回答したり、先回りして、購入の手続きなどもしてくれるようです。
ATLASのWEBサイトの説明より
ATLASのWEBサイトの説明を見てみました。いろんな便利なシチュエーションが紹介されてます。
いくつかを簡単にまとめてみました。
エージェント機能
”シンガポールに事務所をオープンさせるんだけど、情報を調べてきれいなプレゼンテーションを作って！” と、Chat GPTに指示をして、自分は出かけます。戻ってくるとその間にプレゼンが完成しています。
旅の計画
”旅行に行きたいから、フライト情報調べて予約しておいて” と、投げかけておくと、フライト情報を調べて、最適な選択を提案して、予約しておいてくれます。
画像生成
自分のこの部屋にふさわしい画像を作って というと、雰囲気にマッチした画像を作ってくれます。その他、写真をマンガにして、とか、犬を猫にして、などなんでも実現してくれます。
ハードを持たないOpen AI社の入り口戦略
Open AI社は、パソコンやスマホなどのハードのビジネスは持っていません。
Microsoft社はパソコンに組み込んだWindowsの基盤の上に EDGEというブラウザを備えています。EDGEを使ってサイトを検索する人には、Copilotがそばにいます。
Google社は、Android携帯に標準装備され、Chromeというブラウザを備えています。Chromeの検索窓に質問すると、Geminiという生成AIが回答してくれます。
Android携帯に限らず、Google検索は、どのパソコン、どのスマホからでも標準的に利用されている巨大な検索サイトです。
Apple社は、MacOS搭載のMAC、iOS搭載のiPhoneにSafariというブラウザを備えています。ここにATLASというブラウザが登場し、Chat GPTがいつもそばにいるようになるようです。
Open AI社は、ハードを持っていませんが、着実に入り口を抑え、ユーザーのすぐそばにいつでもスタンバイできるような体制を取り始めています。
Chat GPTというアプリをダウンロードして、Safariを見ながら、Chat GPTと画面を切り替えながら、質問するということではなく、ATLASがあれば、その両方を実現し、さらには、自分の秘書や、エージェント（仕事をしてくれるサポーター）の機能を持つことができる世界がやってくるようです。
Google検索や、Yahoo検索のが検索の入り口であった、今までとは、新しい検索方法です。いや、もはや検索方法ではなく、なんでもこなしてくれる相棒の誕生です。
便利なものはどんどん普及する
すでに、今現在でもパソコンやスマホに標準的に搭載されているブラウザー、検索ソフトが、それぞれに生成AIによる回答も用意し、ユーザーの質問には、AIが答えるようなことも始まっている。
つい、こないだはYahooがCMを開始したということで、”Yahooで日本のことを調べよう” と宣伝している。Yahoo検索にもAIが登場したという宣伝です。
今後、検索の使い方がどう変わっていくのか楽しみです。
検索だけでなく、AIが先回りして、ユーザーの知りたい、やりたいことをやってくれる時代です。
便利なものは、どんどん普及していくでしょう。
一方でサイト訪問数の激減のニュース
AI検索でアクセス減 クラウドフレアCEO「コンテンツに対価を」
米IT（情報技術）大手のクラウドフレアは、生成AI（人工知能）がネット上の情報を調べて要約する「AI検索」の登場で従来型の「グーグル検索」を経由した各種サイト訪問数が激減している実態を明らかにした。ウェブの収益モデルはどうなるのか。「AI企業がコンテンツ制作者に対価を払う仕組みが必要だ」と語るマシュー・プリンス最高経営責任者（CEO）に見通しを聞いた。
引用元：25.10.18 日経新聞ニュースより AI検索でアクセス減
一方で、サイトのアクセス数が激減しているというニュースがありました。
生成AIが、サイトをクロールして情報を集めてしまうので、ユーザーが直接検索して、サイトにたどり着くことはなくなってきたようです。
いままで、集客することで、収益を得ていたWEBビジネスが成り立たなくなるかもしれません。
コンテンツを作って、サイトに情報を載せたとしても訪問数が少ないと、広告収入も減ってしまいます。
生成AIが、サイトを訪問しても訪問数には、カウントされないということでしょう。
この問題点について、Chat GPTに質問してみました。回答は下記です。
はい、その懸念はとても本質的です。
実は、今回の ChatGPT Atlas の登場が最も大きな影響を及ぼすのは──検索市場よりもむしろ、個人ブロガーやウェブメディアかもしれません。OpenAI の狙いは「ユーザーが情報を探す→読む→理解する」という流れを“ChatGPTの中”で完結させること。
Chat GPTの回答
これが進むと、サイト訪問という行動自体が減るという構造変化が起こります。
まとめ
・いつの世でも、便利なものが登場し、今までの技術にとってかわられます。技術革新です。
・世の中の変化、進歩は、間違いなく進みます。変化への対応を柔軟にしていく必要があります。
・ブログの世界は、どうなるんでしょうか？誰も見に来ない世界が来るのでしょうか？検索窓が、AI（あいぼう）への指示窓に変化します。
