61歳で嘱託社員を退職
22歳で入社した会社を58歳で早期退職しました。その後、関連会社で3年間お世話になり、61歳で嘱託社員としての仕事を終えました。
周囲からは「65歳までいられるのにもったいない」と言われましたが、自分の選択として区切りをつけました。
退職後すぐにやってきた「請求の嵐」
サラリーマンを終え、無職になると、すぐに色々な請求が届きます。
健康保険
任意継続にしたものの、サラリーマン時代の倍になりました。月約3万円です。
住民税
市役所から赤い紙が届きました。
3か月ごとに15万円の請求。1か月に直すと3万円ですが、まとめて払うしかありません。払いすぎた分は後で還付される仕組みです。
年金
自分の分は60歳までで払い込み完了。ただし妻が扶養から外れたため、妻の分として月約17,000円の支払いが発生しました。
一気に請求が来ると、やはり精神的にこたえます。
ハローワークでの手続き
失業給付は、申請しなければもらえません。そこでハローワークへ行き、説明会を受けました。
その後、指定された認定日に再度行くと、初回の給付が支払われます。今回は90日分の給付があり、満額で40万円前後になる見込みです。90日ですから、一か月では13万円ぐらいでしょうか?
ただ、それよりも「普通徴収で毎月税金を払うこと」「健康保険料を払うこと」が負担に感じるため、やはり働いて収入を得たいと考えています。給与天引きがいいですね。
61歳からの就職活動
もう一花咲かせよう。65歳までまだ3年以上あるじゃないかと、探すものの、こちらが望むような過去の経験を活かせるような求人は、数少ないです。
ハローワークの求人票やネットの募集を調べましたが、多くは、若い人向けでした。
応募しても書類審査で不採用です。きっと年齢制限なのでしょう。
61歳で就職したとしても、その会社の定年制度は60歳だったりして、再雇用の人がいます。そこへさらに61歳の人を雇うのは難しいのでしょう。
嘱託社員としても65歳が上限のところがまだまだ多いです。あと3年ぐらいしか働くことのできない61歳を雇うのはハードルが高いようです。
履歴書や職務経歴書に過去の輝かしい実績を書き連ねても、いっさい関係ありません。求人を応募している会社には、その会社なりの欲しい人がいるからです。
こちらが無理に過去の栄光を見せつけても、相手は余計に引くだけかもしれません。
採用されやすい仕事
- 介護
- 清掃
- 警備
- 運転手
このあたりの求人は、シニア向けが多いようで60歳以降歓迎などと書かれています。実際、街で見かける人も高齢者の方々ですね。
一方で、自分の経験を活かせそうな仕事は、求人が少なく、応募しても年齢の壁で書類選考を通過しにくい現実があります。
65歳までどう収入をつなぐか
年金支給が始まる65歳までの生活費をどう確保するか。今ある資産を取り崩せば生活はできますが、それでは70歳・80歳以降が不安になります。
嘱託社員時代の収入は25万円前後。もし時給1,500円でフルタイム働けば同じくらいになります。一方、パートで1日4時間なら12万円程度。ゼロよりは助かりますが、元気なうちはたくさん働きたいという思いです。
最後に
元気で働ける状態なのに、年齢だけで就職が制限されるのは残念です。
定年制度は見直しがされて年齢が引き上げられてますが、その人の能力に応じた制度が求められます。
周りにも元気だけど、くすぶっているシニアさんがたくさんいます。
60歳定年の実態と、定年延長の過渡期でもあり、60歳を過ぎた歳からの就職活動の実態は厳しいです。
「仕事=生きがい」とまでは思いませんが、時間を無駄にせず、収入にもなる過ごし方をしたい。そんな気持ちで、今も新しい働き方を模索しています。