同期もみんな定年を迎えてる。飲み会があって、久しぶりに近況交換会。
定年後どうしてる?
同期1人目
一人目。彼とは何年ぶりだろうか? 自分が海外出向したりしてたので、少なくとも20年以上はあってなかった。
定年して、シニア雇用2年目に入り、退職するとのこと。そしてなんと彼は、定年してからマンションを建てた。土地があるらしく、ほっておいても固定資産税取られるだけだし、ということでマンションを建てたらしい。もうすぐ完成。
マンションは12戸あり、家賃は8万くらいとなる予定で、月収100万の不労収入じゃん! なんと、うらやましい話。
だが、全部借金返済に回ってしまうんだとか。いくら借りたんだろ。30年ローンとか言ってたがホントなんだろうか?突っ込んで聞いてないが、月100万円。年間1千万。30年で3億円も返済していくのだろうか。しかも60歳超えてから。借りれたのも謎であるが、担保がたくさんあったのか?どんなサポートがあるのか、親か子供が共同してるのかわからないが90歳までローンを組めるのだろうか?
ま、きっと勝算があってのこととは思うが、それにしても自分の定年後とは全く違う定年後だ。
自分は定年してから一気にお金の使い方、考え方がシュリンクしてしまいそんな大勝負には、とても出れなかった。
気持ちがわいてこない。これからの不安しかないが、彼は夢しかないみたい。うらやましい。
同期2人目
もう1人の彼は、賃貸住まい。彼とは、同じ駅に住んでる。もう20年以上は賃貸じゃないかと思う。結局、家も建てずにずーっと同じ町に賃貸で過ごしている。終の棲家はどうする?という話になった。
持ち家マンション住まいの自分に対し、最後はマンションで終わるのか?と聞かれた。
このマンションも、できたときに入居した人たちもそのまま30年が過ぎ、退職組が増えてきた。そのうち老人ホーム化すると思う。若い子供たちはみんな結婚して出ていき、親だけが残って住んでる人が多い。
子供が小さい時は、しょっちゅう子供の話で、井戸端会議があったり、隣の家族と出かけたりしたもんだ。サッカー大会、ドッチボール大会に親は,かりだされたりした。今は,交流がない。
彼の子供は、もう就職している。奥さんと2人暮らし。嫁さんは、働いてないらしい。彼一人の収入でやりくりしてる。パートもしないで彼一人の給料でやっていけてるのかとちょっと心配になるが、何とかなるもんだろう。
定年を過ぎて第二雇用で収入は、がた減りしたと思う。年金は65歳からだから今は貯金を取り崩してると想像する。
彼は、親の家に引っ越そうかと考えているが、奥さんは。反対してるらしい。今になって義理の父親、母親と同居は、奥さんもそれは嫌だと思う。うちもきっと同じことを言うと思う。
彼は、65歳まで第二雇用を続けて、行くのだろう。うちの会社はほぼ80%以上定年した後も第二雇用で残っている。第二定年を迎えて、そのままゆっくりする人が多い。
同期3人目
3人目は、自分。会社の早期退職制度を使って58歳で退職。早期退職の退職金積み増しをもらった。
そのお金で家のローンを完済。加算金の残りを生活費へ充当。その間に次の就職先を見つけて、仕事を始める。もちろん元の会社の第二雇用に比べれば、福利厚生も、システム面も中小企業の実態を知り、違いを思い知る。
それでも3年務めて61歳で退職。中途半端な年齢だと自分でもおもう。やはり、周りの人も気を使うのかどう仕事をお願いしていいのかわからないようだ。そもそも中小企業の中で新人に対して世話を焼く、いろいろと教えるなどの仕組みもマニュアルもなく、放置な状態。
大企業のいろんな面でのすばらしさを再認識する。
61歳からの再就職は、きっと、次の就職も難しいだろうが、バイトでも探すとしよう。
最後に
定年までは、似たような境遇の人たちに囲まれて学生時代、社会人時代を過ごしてきた。似たような人たちの団体の中にいたので、安心感があった。
定年後は、人それぞれの生き方となる。
同じ時期に入社し、同じ会社で社会人を過ごしてきた同期でも、定年後は全く違うところへ行ってしまう。
同じ会社で同じような目標に向かって会社をよくするために頑張ってきた仲間も、会社を離れるとそれぞれの人生になる。
なんか、レールの上を走る電車に乗って同じ目的地に向かってきた仲間が、電車を降りる。降りると、そこから先は、ばらばらになり違う方向へ動き出し、寂しいというか、あいつは、どうしているのか気になるというか、比較をしてしまう。
比較をしてもしょうがないのであるが、比較してしまう。そこで生まれた劣等感などは持たないようにしよう。
自分の思うように自分で運転する自動車とか自転車に乗り換えたんだ。みんなで一緒に乗ってきた電車は、もう降りたんだ。と認識して、これからの道を進もう。
目的地も違う。スピードも違う。人それぞれ。