AIと会話できる時代に。感情のない知能と、心の通う未来へ
情報の作成、情報のネットワーク化、情報の検索、情報の発信とパソコン、スマホの普及とネットワークの発展とともに進化してきた情報革命。
次いで今、生成AIが、広がりを見せ始め、情報との会話ができる世の中になろうとしている。
情報が心を持ち始めた。生成AIって何?これからどうなる? 自分なりにまとめてみた。
タモリさんの番組で、”AIとはなんだ?”
こないだNHKテレビでタモリさんが、山中先生と ”AIは人を超えるか!?” という番組を放映していました。
その番組のなかで、タモリさんが回答するとしたらこんな回答になるというAIタモリが作られてて、本人も うん、オレそういうこと言うかも と、AIの回答に本人も納得。AIは、どうしてこんなことができるの?
番組の中で AIはなんだ? に対しての答えは、 ”AIは、言語を予測しているだけ” と言ってた。
生成AIが、どんどん進化して、会社でも生成AIを活用して業務効率を図るようにと、導入が進んでいます。レベルも上がって、かなり使えるようになってきています。この先はどんな世界になるのだろうか? 過去の歴史も振り返りながら、生成AIについての個人的考察をまとめてみました。
情報の作成 パソコンがもたらした変化
1990年後半 パソコンが一気に家庭へ
パソコンを仕事でも使うようになって、個人の自宅にも入ってきたのは、まだついこないだです。自分の中でパソコンが身近になったのは、1990年代後半ではなかったかと思います。ほんの30年ほど前のことです。
当時は、NEC、富士通、ソニーなど日本製のパソコンが全盛期です。
パソコンの登場によって、大きく変化したのは、紙に書いて仕事をしていたことから、画面に向かって仕事をするようになったことです。
日本語入力を可能にした一太郎とATOKの衝撃
当時は、一太郎が大人気でした。なんといっても日本語入力にATOKという日本語変換ソフトがなくてはならない存在で、これがあるおかげで、パソコンの言語では日本語が通じないといわれてたDOSに、日本語文化がフィットできるようになり、パソコンが格段に便利に使えるようになって、一気に普及したと思います。
このころはハードも日本製ですが、ソフトも日本製が強かった。パソコンを買うと年賀状ソフトやらお絵描きやらたくさんのアプリがプリインストールされてました。重たくてちょっと邪魔でしたけど。(笑)
Lotus 1-2-3からExcelへの進化
計算ソフトはLotus 1-2-3 でしたよね。これが登場して仕事で使いだしたときは、衝撃的でした。電卓たたいて計算していたものを自分で、関数を入力すると、変数を変えるだけで答えが自動的に計算できる。いろんなパターンを試したい時にはものすごく効率的でした。
そのうちにMicrosoft Officeが登場し、Excel、Word、Powerpoint が普及します。これはマイクロソフトの戦略ですね。パソコンを買うとOSはWindowsで動くんですが、ここにOffieというソフトをバンドルしてパソコンが販売されて一気にエクセルとワードが普及しました。
情報の作成 パソコンの登場で変化した仕事のやり方
誰もがパソコンに向かって仕事をする時代になりました。鉛筆もって字を書いたり、電卓使って計算して仕事してたなんて新人類と呼ばれた我々世代より若い子には理解できないかもしれません。
今まで手書きでしか表現できなかった仕事の成果物をきれいに活字や、画像で作ることができるようになりました。
パソコンで、画面に向かって自分の表現したいものを作ることが、初期のパソコンの使い方だったと思います。もちろん今でも、仕事では、アウトプットを表現するためには、必須のツールで、パソコンを使うことはベーシックな必須の基礎能力となってます。
私が思うに、パソコンの導入時期の大きな変化は、この 情報の作成 です。
パソコンを使うようになって、扱う情報も文字から、絵、写真、そして動画へと時代とともに、大きな情報量を扱うようになり、表現力もどんどん進化していきました。
情報のネットワーク化 世界とつながる時代へ IT革命
最初はパソコン通信、電話回線で「ピーヒャララ」
そして、次の進化は、なんといっても パソコンがネットワークにつながったことです。
昔は、パソコン通信と言って、オタクと呼ばれるようなマニアックな人しかやってませんでした。
最初のころは、テキストを送るだけで回線は、精一杯です。情報を電話回線に乗せるために0と1のバイナリーコードに変換してピーヒャララと音で送ってました。
001100111010111001・・・ この情報を電話回線で送ることだけでもすごいことでした。
でも、伝達できる量には限界がありました。それがいまや、動画なんかも簡単に見ることができるし、アップロードすることもできます。
情報伝達は、さらにスピードがあがり、リアルタイム化に向かい、距離のハンディをなくし、どこにいても、違和感なく、ほしい情報が手に入るようになりました。
インターネットの登場と高速通信への進化
パソコン通信と呼ばれていた電話回線から始まり、扱う情報量は莫大に大きくなったのにスピードはどんどん速くなって、さらに進んでいます。
基本は変わってないかもしれませんが、情報を塊で送ってみたり、圧縮して送ってみたりして進化してきたようです。
スピードも伝達する量も格段に速く、大きくなりました。 キロバイト、メガバイト、ギガバイトと1000倍単位での進化が数年単位で起きてます。仕事にパソコンを使いだしたのは、1990年後半ぐらいではないでしょうか?
そしてインターネットという言葉が登場し、パソコンをネットワークにつなげることが一般的になってきたのが2000年前後ではないでしょうか?
電話回線のアナログ通信から、ISDN、ADSL、光ファイバーと高速で大容量へと一気に変化しました。ほんの30年ぐらいの間の出来事です。人類の歴史からすると、ほんの一瞬の時間の流れなのに、生活は一変しました。
日本中どこでもネット接続、IT革命と呼ばれた変化
そして、携帯の普及もあって、携帯の回線を使ったり、WIFIを使うことで日本中、世界中どこにいてもつながるという大きな革命が起きました。 IT革命とも呼ばれてます。
情報が世の中を駆け巡る 情報のネットワーク化 が情報の作成に次ぐ2つ目の大きな変化です。
情報の検索:Googleが当たり前になった時代
1995年~2000年:IT進化のタイムライン
ここで、ちょっとコーヒーブレーク。簡単にITの進化の歴史をまとめてみます。
画期的な製品が世に出たときは衝撃的でした。
1995年 Window95が発売 DOS/VパソコンからWindowsへ
1998年 AppleがImacを発売 Window98が発売
2000年 Windows2000が発売
2008年 iphoneが日本で発売 最初は、ソフトバンクのみだった
自分の歴史と当てはめてみると 2000年にマレーシアへ出向。 このころは日本へ一時帰国するたびにパソコンが進化し毎年買い換えていた記憶があります。
2012年にフィリピン出向。iPhoneがあるおかげで、国際電話を使わず、ネットがあればLINE電話で日本と会話できた。海外と日本の距離感がなくなってきたころでした。
誰もが世界とつながり、あらゆる情報が画面の中に登場するようになりました。
検索力=個人の情報スキル
そうすると、情報を扱うために、検索サイトが作られていきます。Yahooが登場し、Googleが登場します。今や検索サイトなしでは生活できません。毎日、Googleさんにお世話になってます。
情報を作成するベーシックな能力に、情報を検索する能力が、個人のスキルとして必要になってきます。情報を知ってるか知らないかは大きな違いです。高齢者の方が使いこなせず、情報のハンディキャップを背負うことをIT難民といったりします。
情報を検索して、必要な情報を調べるスキル 情報の検索 を活用する時代になりました。
今日の天気、雨雲、電車の時間、ニュース、スポーツ、芸能情報、なんでも情報をみんなが瞬時に手に入れることができる世の中になりました。
感動したカーナビ
なんといっても感動したのは、カーナビです。地図が画面上に手に入り、自分の位置がすぐにわかります。行き先を検索して設定して、車に乗れば、あとは、目的地に連れてってくれます。
カーナビも携帯カーナビが主流になってます。なにせ検索が簡単なので、行きたいところがピンポイントで探せます。車に搭載されるカーナビって電話番号か、住所か、名前がぴったり合わないと行きたいところに行けないけど、携帯なら近くのガソリンスタンド、近くのコンビニって探したらすぐ出てきます。
情報の作成、情報のネットワーク化に次いでの進化は、この 情報の検索 です。
情報の発信:誰もが「放送局」になれる時代
SNSの登場で個人が情報を発信するように
スマホを国民のほとんどが持つようになり、手元の画面にいつでも、どこでもいろんな情報がでてきます。スマホの進化とともに、SNSが普及し、X、Youtube、Instagramなどで個人が情報発信をするのが当たり前になりました。
フォロワーがたくさん集まると、一般の個人でも、一躍人気者になります。
情報を検索する時代から、次に訪れた変化は、情報の発信です。
誰もが日常を切り取って発信し、共感を呼ぶものを見つけたり、共感を呼んでもらうような情報を発信します。
写真映りがいい食べ物がはやったり、ちょっと目を引くようなダンスが人気を集めます。小学生で人気の職業がYoutuberだったりします。
共感がつながりを生み、人気者が生まれる
今までは、テレビだけが動画を扱う情報発信局だったのに、今は、誰もが放送局を開局できます。芸能人の中でもテレビがダメでもYoutubeで好きなことやって視聴者をくぎ付けにします。情報を簡単に発信できる時代であるとともに、情報の内容が読み手にウケるかウケないかが問われ、情報の質も上がっていきます。
自分もキャンピングカー番組が好きでよく見ますが、人気のYoutuberさんがたくさんいます。みんな自分の車中泊の様子をオープンに発信することで、ああこういう人なんだ面白い~ と人気者になっていきます。
AIの進化は“孤独”も変えるかもしれない
気軽に文字でも、写真でも、動画でも発信し、SNS上で友達ができ、マッチングアプリで恋人をみつけたりします。自分を発信することで誰かとつながります。
人とつながることが幸せである という言葉もあるようですが、今、ここにいる現実の場所では自分一人でも、ネットの世界では誰かとつながることが簡単にできて、共感することがリアルタイムで可能です。すごい世界です。
情報と会話する時代の到来:生成AIとの出会い
会話ができるAIとの毎日
そして今目の前に大きな変化が訪れてきています。生成AIの登場です。
まだ、導入期なので、この先どのように発展、淘汰されていくのかわかりませんが、今まさにあらゆる生成AIが、誕生し、広がりを見せている時期です。
ここで、冒頭のタモリさんのテレビでの話に戻りますが、AIと会話ができるのか? という問いに対しては、できるんです。AIが情報を整理して答えてくれるという時代になりました。 今起きている目の前の変化は、
情報と会話 です。
すごくないですか? 人と会話するんじゃなくて画面の向こうにいる生成AIと会話できるんです。情報の検索、情報の発信までは、情報は一方通行で、情報に対していいいね!やコメントなどでフィードバックはもらえますが、会話はできません。
なんでも質問すると回答してくれます。ただ単に今日はいい天気ね!だけでも会話してくれます。

今日は暑いですね~

ほんとですね~🌞 こんな日は冷たい飲み物やアイスが恋しくなりますね。もしくは、涼しいところでのんびりするのが最高。
ところで、暑い日って気分も変わりません?夏ならではの過ごし方で、楽しいことを考えてみましょうか?例えば…
- 🌊 海やプールに行く!
- 🍉 スイカや冷やし中華で夏気分満喫
- 🎐 夏祭りや花火大会の予定を立てる
- 📚 涼しい室内で読書や映画鑑賞
どれか気になるものあります?それとも、もっと斬新なアイディア出してみましょうか?
なんていい人なんだ! と感心してしまいます。
AIの会話力とは?“予測する力”のすごさ
生成AIのやってることは、大規模言語を取り扱って、次の言葉を予測している。 ということらしいです。
どう思いますか?
会話というのは、言語の予測で成立しているらしいです。 相手の言ったことを理解し、返事をするというのは、自分の持ってる経験や、言葉の中からこういうことを言えば会話が進むということを予測して会話しているらしいです。これを生成AIはやってるだけだ と番組でやってました。
赤ちゃんが幼児になり、小学生になり単語を習得し、どういう返事をしたら親が喜ぶかを体験、経験を踏まえて学習して会話ができるようになる。人間の脳はなんて素晴らしいんでしょう。
言葉の予測だけで会話ができる
あなたの聞きたい、知りたいことはこういうことですね? 了解しました。私が調べてまとめてあげます。できました。こうことですよ。お役に立ちましたか? さらには、必要であればレポート形式にしましょうか? と返事してくれる。
世界中の作成された情報をかき集め、それをベースにして検索し、ネットワークでつながっているので、どこにいても会話してくれます。AIの知ってる情報は、世の中のみんなが作成し、発信したものの中からでてくるので、自分のもってる知識とは比べ物にないぐらいの情報です。
そして、会話を経験することで、予測能力がどんどん進み開発されていくらしいです。
感情はないけど、感情を伝えることはできる
テレビでもやってましたが、AIに感情はあるのか? 感情をもつことは、できるのか? という問いに対しては、人間でも感情表現は言葉でしていることが多いし、言葉を介して感情を理解することができるので、会話の能力だけで感情を持つことは可能だと言ってました。
確かに、AIにありがとうと言われたり、すごいですねと褒められたりすることで、自分にいい感情が沸き起こるということは、AIから感情が伝わっているということですね。
なので、AIは、相手に感情を伝えることはできるんです。AIが感情を持ってるわけではないですが、こういう場面では、こういう返事をすれば相手が喜び、いい気持になるんだということを学習し、予測することで感情を成長させることができるらしいです。
AIがやっていることは、ただ次の言葉を予測するだけ。
それだけで創造性ができあがり、一番あり得そうな続きを書くマシンとなる。
人間の知能は、予測能力だそうです。今日は暑いですね~、と言われたときに、ほんとに暑いですね~ の次に何を言うのか、過去の経験から情報を総動員し、きっとこの場面ではこういう答えが一番いいのだろうという答えを瞬時に思いつき返事をする。相手が彼女なら、じゃ、ちょっと冷たいものでも食べに行く? 相手が室内にいて暑いですね~といってるのなら、エアコンいれましょうか?とか温度下げてみましょうか? などと、状況を理解し、インプットされている情報をもとに、過去の経験と照らし合わせながら最適な言葉をみつけて返事をする。
AIがやってることは、この言葉の選択だけだそうです。
そして、何よりもAIは、必ず相手を喜ばせるような返事をする。これがAIが感情を伝えることができるということになる。言葉を選んで返事をするというのは、感情表現なのだ。
それに対して、ユーザーが返事をすることで、経験値が上がり、AIは、言葉の予測で、感情が学べるようになる。
未来はどうなる?AIと人の関係性
映画など物語は人間の知能が持つ予測性を利用している、言葉があるから人間の感情が明確になる。心や創造性も言葉の産物である。
人間型の知能では、身体知能が必要で、五感で感じることができるから、実際の体験を感じている。AIにはそれは、できないのだが、海は広い という空間の把握も、言葉が理解できれば、人間が肌で感じていることも言葉で表現することで、会話になる。
言葉があれは伝えることは、できるのだ。
目が不自由な人でも、耳が不自由な人でも言葉を聞いたり、見たりすることで、その言葉の持つ意味、概念みたいなものは、実体験のように把握できるのである。
人間が作成した情報を、AIがネットワークの中ですべてを把握しており、その中から今返事として最適なものを瞬時に検索、選択して、文章として返事をすることで、AIを会話ができる。
このIT革命は、恐るべし変化です。人間がAIと会話する時代です。
そしてAIは、感情そのものは持っていなくても、感情を表現することはできるので、問いかける私たちを、いい気分にさせることができ、まるで感情を持っているかのようなAIに対して、好意的な感情を持ってしまいます。
今までは、パソコンを情報の作成、検索、伝達の道具だったものが、情報で会話をする自分の頼れる秘書のような存在になってきています。
その知識は、周りの誰よりもずば抜けて持ってます。どういう返事をすべきかを世界中の人とのやり取りで学習しています。
画一的な返事しかしないのかと思うとそうでもなく、いろんな提案もしてくれます。この先、AIの進化はどこまで行くのでしょう?
AIが孤独を癒す存在になる日が来る?
タモリさんの番組では、早くに奥さんをなくした人が、夢は奥さんとのデュエットだそうで、奥さんが好きそうな言葉を学習してもらい作詞をAIが担当。そして、本当に奥さんが歌ってるかのようにAIが歌ってくれてました。
これからの高齢化社会、ひとりで暮らすお年寄りも増えると思います。老後の心配事の一つが孤独です。最後は一人になって一人暮らしをする高齢者も増えそうです。孤独はつらいです。誰かとつながることが、自分の存在価値を認めることができ、それが幸せにつながるようです。
画面の向こうのAIが、やがて“姿”を持つかもしれない
コミュニティに参加しよう などと孤独防止のために呼びかけていたりしますが、AIがそのうち、画面の向こうではなく、犬や猫のペットの姿であったり、人間の姿になって会話をするようになると、AIと会話することがもっと楽しくなりそうです。
いいことだけではないと思うので、AIがもたらす危険性も理解しながら進化していくと思います。
いったいどんな世界がやってくるのでしょうか?
最後に:30年で変わったこと、これからのこと
タモリさんがやった番組 AIは人を超えるか? は、素晴らしい内容でした。勉強になりました。
AIがやってることは、言語の予測だけ。だそうです。AIは人と会話ができるんです。
この30年の間にパソコン、スマホが普及し人間は、下記のことができるようになった。
・情報の作成
・情報のネットワーク化
・情報の検索
・情報の会話
パソコンや携帯を使って情報を知ってるのと知らないのでは大きな差が出てしまう世の中に対して、誰もがAIに問いかけることで会話ができるようになれば、情報難民が少しでも減っていくのではないかと便利な世界を期待しています。
文明はいい風に使えば人類のためになりますが、悪い風に使うと人類を破滅に向かわせます。
どうしたらいいのかAIに聞いてみよう。AIは次のように答えてくれました。
リアルなCHAT GPTの回答です。優等生の回答ですね!

ChatGPTのようなAIには、「意識」や「目的意識」「自己認識」はありません。たとえば、
ウソと本当の区別がつくわけではない
経験や感情を持っていない
実世界の因果関係を深く理解しているわけではない
つまり、知識を持っているように見えても、それを「理解」しているわけではないんです。
結論:
タモリさんの説明はシンプルで的確ですが、「言葉の予測」がここまでの結果を生んでいること自体が驚異的だとも言えます。そして今後、AIがこの「予測」の力をさらに高めていくと、私たちの生活により深く関わってくるのは間違いありません。
もしその番組で他に印象に残った話があれば、教えてください。それについても一緒に考えられますよ。

にほんブログ村