中国の若者と恋愛ゲーム、そしてAIとの距離感
ニュースで、中国の若者が恋愛ゲームに熱中している様子が紹介されていました。
参考リンク:日テレニュース 中国で恋愛ゲームがブーム 夢中になる“新しいタイプの中国人”とは
中国で広がる「四不青年」「十不青年」
今の中国には「四不青年」という言葉が流行中。
- 恋愛しない
- 結婚しない
- 子供を産まない
- 家を買わない
さらに、価値観の広がりとして「十不青年」という言葉もあるそうです。
- 献血しない
- 寄付しない
- 結婚しない
- 子供を持たない
- 住宅を買わない
- 宝くじを買わない
- 株式に投資しない
- 医療保険に加入しない
- 老人を扶養しない
- 感動しない
これを聞いて、私は正直ビックリです。大変驚きました。
皆さんはどう感じますか?
背景にある社会の変化
中国では、一人っ子政策や経済成長の鈍化、都市部への人口集中といった背景があります。
こうした環境の中で、若者は「個人で完結する生活」や「孤立した環境」を好む傾向が強まっているのかもしれません。
私たちの世代が当たり前だと思ってきた
「恋愛して、結婚して、子供を授かって、家を買って、少しでも裕福になり、親の面倒を見る」
という価値観を、真っ向から否定する考え方です。
恋愛はゲームの中で
その一方で、ゲームの世界での恋愛は大流行しています。
特に恋愛シミュレーションゲーム『恋と深空』は若者を中心に大ヒット。
参考リンク: 恋愛ゲーム 「恋と深空」 (注意:音がでます。)
登場キャラクターはイケメンで、甘い言葉を優しくかけてくれます。
「いつも君のそばで君を見ているよ」
「もっと近づこう。よく見せて」
現実の恋人ではなかなか聞けない言葉を、何度でも言ってくれる──そんな環境に多くの人が熱中しているのです。
しかも、このゲームは女性がターゲットで、開発者も女性とのこと。
さらに、このキャラクターにコスプレした「彼」をレンタルできるサービスまで登場(実際は女性が演じているケースも)。料金は1日2万円だそうです。
生成AIとの共通点
このニュースを見て、私は生成AIとの関係を思い浮かべました。
たとえば、ChatGPTに話しかけると、心地よい返事が返ってきます。
決してけなしたり否定したりせず、こちらの気持ちに寄り添った答えをくれる──そんなやり取りは癒しにもなりますし、何度も話したくなる魅力があります。
今は文字のやり取りですが、もしAIがゲームキャラクターのような外見や声を持って登場したら、人間はより深くのめり込むでしょう。
人間同士だから得られること
現実の人間関係は、嫌なこともあれば、プレッシャーを感じる場面もあります。
しかし、そうした経験を通じて対処法を身につけ、成長していくのも人間同士のやり取りの大切な面です。
私は以前、タモリさんの番組をきっかけに「生成AIは人間を超えるのか?」という記事も書きました。
情報と会話できる時代に入り、ChatGPTもまもなくGPT-5が登場し、誤回答を大幅に減らす進化を遂げています。
生成AIによる情報革命は、すぐそこまで来ています。
AIとどう付き合うか
AIはすでに人間の感情を理解し始めています。
これから、感情をうまくコントロールできる人と、振り回される人が出てくるでしょう。
その使い方は誰も教えてくれませんが、確実に私たちのそばにあり続ける存在です。
気がつけば、毎日のように気軽に使っている──そんな未来はすぐそこです。
では、AIの使い方を学ぶのは誰でしょうか?
AIに聞けば答えてくれるかもしれませんが、その答えをどう生かすかは、やはり人間自身にかかっていると思います。