私は、サラリーマン時代、3回の東南アジアへの海外出向を経験しました。
海外出向中、給与は、手当がついて分厚くなり、家賃や、通勤も会社負担となり、収入は増えます。
そして、東南アジアで生活すると、食費などの物価は安く、支出は減ります。
結果、年収が3倍あるいは、それ以上になったようなお金持ち体験を味わったのでまとめてみました。
お金持ち体験!海外出向生活で味わった“別世界”
前回、ロバート・キヨサキの著書『金持ち父さん 貧乏父さん』を紹介し、「お金持ちは収入を生む仕組みを持っている。一方、サラリーマンは昇進か残業でしか収入を増やせず限界がある」という話をしました。
でも、実はサラリーマンでも“お金持ち気分”を味わえる方法があります。
それが「海外出向」です。
私はサラリーマン時代に、3回東南アジアへ海外出向を経験しました。そこで感じたのは、日本では絶対にできない贅沢な暮らしが、会社負担で実現できるということでした。
1. 高級マンションに住める「住居手当」
日本では家賃や住宅ローンは当然自己負担ですが、海外出向では会社が全額負担。しかも、安全面を考慮して外国人が多く住む高級マンションに入居させてもらえた。
広さは日本のマンションの2〜3倍。セキュリティ万全、メイド付きで掃除・洗濯はお任せ。プールやテニスコート付きの物件もありました。
2. お抱え運転手付き「通勤手当」
海外では公共交通機関が未発達、または治安面の理由から、運転手付きの社用車が支給されました。
通勤だけでなく、土日のゴルフや買い物も一部自己負担で利用可能でした。お抱え運転手を自由に使えるなんて、日本ではまず経験できません。
3. 国ごとのリスクに応じた「ハードシップ手当」
生活環境が日本ほど快適でない場合、国のリスクに応じてハードシップ手当が支給されます。私の場合、危険度が高い国では月7〜8万円の手当がつきました。
4. 家族を支える「家族手当」
単身赴任の場合、日本に残る家族には十分な生活費が支給されました。
私は現地での給与をそのまま自由に使え、家族も日本で安心して暮らせる“ダブルインカム”状態でした。
5. 安い生活費と物価
東南アジアでは、食費は特に安く、日本食も手に入る環境。当時、ローカルフードならランチ100円、夕食500円ほどで満腹になれます。物価は日本の3分の1程度。
日本のベース給与に各種手当が加わり、支出はほぼ食費だけ。ゴルフを毎週やってもお金が余る生活でした。
6. 日本の3倍の可処分所得感覚
日本で月30万円だとギリギリの生活でも、海外では10万円あれば十分。
これは、日本で収入が3倍になったのと同じ感覚です。
日本で例えるなら、収入100万円あって、生活費30万円支出して、70万円は自由に使える状態が味わえました。
参考:各国の最低賃金
下記に各国の最低賃金を比較してみた。収入の範囲内で生活しているのでおよその生活レベルがどれくらいかを比較できる。
東南アジアでの最低賃金では月200~300ドル程度であるのに対し、日本では約22万円ぐらいです。現地の人は、月300ドルでもちゃんと普通の生活をしようと思えばできてるんだと思います。
なので、日本の給与そのままに、東南アジアで生活すると、東南アジアの人から見ると、数倍の給与をもらって生活することになるんです。
下記は最低賃金での比較です。
地域/都市 | 最低賃金(時間または月) | 該当情報の内容 |
---|---|---|
東京(日本) | 約 1,163円/時(2025年)全国平均約 1,118円/時 約22万円/月 | 地域による差あり。東京は最高水準のひとつ (ウィキペディア, Reuters) |
北海道(日本参考) | 最低:秋田県951円/時(地域差の一例) | 地域ごとのばらつきあり (ウィキペディア) |
クアラルンプール(マレーシア) | 約 1,700 MYR/月(約 $395/月) | 2025年2月に13%引き上げ予定 (AP News) |
ホーチミン市(ベトナム) | 約 4,960,000 VND/月(約 $196) 時給換算:約 $0.94 | Region I に該当 (vietnam-briefing.com, VietNamNet News) |
マカティ(フィリピン・メトロマニラ) | 約 645 PHP/日(約 $11.3/日)月給換算(20日労働想定):約 $226/月 | Metro Manila の2024年数値 (ウィキペディア) |
海外赴任の大敵は「事故」、「病気」
海外出向は、自由人になれる楽しいことばかりでは、ありません。異国の地で暮らすということをしっかりとわきまえて行動することが大事です。
単身赴任で一番大変なのは、事故と病気です。言葉も通じない国で、トラブルになると助けてくれる人が近くにいないと大変困ります。
十分な健康状態の維持と、安全第一で過ごすことが大事です。
日本人は現地ではお金持ちになるので、盗難などの被害も多いです。特に日本人は、狙われやすいです。
行動には気を付ける必要があります。
まとめ:サラリーマンでもできる“お金持ち体験”
海外出向は、住居・交通・生活費の大部分を会社が負担してくれるため、自然とお金が貯まります。
単身赴任ならお金も時間も自分のために使える「自由人」生活。
日本に戻るとその贅沢さが恋しくなるほどです。
サラリーマンであっても、海外出向は立派なお金持ち体験の方法のひとつです。
サラリーマンを退職した今でも、物価の安い国で生活すれば、年金生活でも日本とは違う生活ができるかもしれません。
私の反省 収入に応じた生活になってしまう。
私の反省:人間は収入があると、収入に応じた生活に甘んじてしまうものだ。自分の生活をコントロールすることができるかできないかで、貯蓄額が大きく変わる。
この出向をもっと上手に節約できれば、小金持ちにはなれたかもしれないと反省してます。