※ここで紹介しているのは、GGが個人で勉強したものをまとめたものであり、情報の正しさを保証するものではありません。詳しくは、税理士さん、社労士さんなど専門家の意見も参考にしてください。
はじめに 君が老後を迎える時までに用意すべきこと。
厚生年金保険って本当に安心なの?
給与から天引きされている「厚生年金保険」については、前回のブログで少し説明したね。
これは、現役世代の保険料によって、今の高齢者の年金支給がまかなわれている仕組みだ。
でも——
少子高齢化が進むなかで、この制度を維持するのが年々難しくなってきている。
【制度の現実】
若者が減って、高齢者が増える社会
つい先日、**日本の出生率が過去最低の「1.20」**と発表された。
参考リンク: NHKニュース 初めて70万人下回る
このままでは、将来年金を支える若者の数がどんどん減っていく。高齢者は長生きしている。
それでも高齢者の年金は必要だから、制度は崩れかけながらも綱渡りで続いている状態。
政府はこうした状況を受けて、
「貯蓄から投資へ」と私たちに呼びかけている。
具体的には、NISAやiDeCoといった制度を用意して
「年金だけじゃ足りないから、自分の老後資金は自分で準備してね」と、
直接は言わないけれど、そう言っているようなものなんだ。
【制度の変化】
年金支給はどんどん先送りに…
すでに、年金の支給開始年齢の引き上げや、
定年を65歳にする義務化などが進められている。
君が老後を迎える30年後には、
「70歳が定年、年金支給は70歳から」なんて未来も現実味がある。
【老後2000万円問題って?】
年金だけじゃ毎月5.5万円足りない?

「老後2000万円問題」って聞いたことある?

ニュースで聞いたことあるけど、自分にはまだ関係ないと思ったわ。
これは2019年に金融庁が発表した報告書がきっかけで話題になった。
もちろん、生活スタイルや家族構成、持ち家の有無によって、かかるお金は違うけれど、
平均的にはこんな試算があるんだ。
- 年金収入と生活費の差額 → 毎月 約5.5万円の赤字
- 65歳から95歳までの30年間、この赤字を埋めるには
→ 約2000万円の自己資金が必要
つまり、老後の生活は年金だけじゃ足りなくて、足りない分は自分で準備する必要があるってこと。
【どう準備する?】
ただの貯金だけでは間に合わない
仮にこの2000万円を“貯金だけ”で準備するとどうなる?
- 毎月5万5千円 × 30年 = ちょうど2000万円
……これ、けっこう大変じゃない?

……これ、けっこう大変じゃない?

そんなに~。今の給料じゃとても無理よ
だからこそ、政府は**「投資の力」を活用してほしいと考えているんだ。
そのために、iDeCoやNISAといった税制優遇制度**を用意している。
【複利の力を味方に】
投資は“お金がお金を生む”しくみ
アインシュタインも「人類最大の発明」と呼んだ「複利」という力。
長期的に資産を運用すると、利息が利息を生んで増えていく。
たとえば、**年利4%**で運用できると仮定して、
毎月3万円を30年間積み立てたら、
約2000万円に達する可能性もある(※あくまで試算です)。
もちろん、元本保証はないし、投資にはリスクもある。
でも、正しく学んで、早く始めることが成功のカギになるんだ。
【若いうちからの一歩】
GGの後悔と、君への願い
GGは50歳になってから、ようやく投資を始めた。
「もっと早くから、少しずつでもやっておけばよかった」
と、本気で思っている。
君はまだ若くて、時間がある。
だからこそ、「長期・分散・積立」の3原則を守って、
今のうちにコツコツ積み立てていくことが、将来への最高の準備になる。
何に投資すればいいのか? という正解はない。
でも、こうしたほうがいいという考え方はまた、別の機会で説明しよう。
【まとめ】
「貯蓄から投資へ」は、未来の自分へのプレゼント
無理のない範囲でいい。
余裕資金の一部を、貯金から少しずつ「投資」に回してみよう。
未来の君が、「あのとき始めておいてよかった」と思えるように——
今日という日に、最初の一歩を踏み出してみよう。