※ここで紹介しているのは、GGが個人で勉強したものをまとめたものであり、情報の正しさを保証するものではありません。詳しくは、税理士さん、社労士さんなど専門家の意見も参考にしてください。
はじめに:税金だけじゃない!給与から引かれるお金の正体
給与明細を見てみると、「税金」以外にもいろんな名目でお金が引かれていることに気づくはず。
その正体の一つが「社会保険料」です。

税金以外にも給与から保険でたくさん天引きされてるんだけどこれは何の保険?

税金以外にも、給与からいろいろなお金が天引きされているよね。
その中の「保険料」って、一体何のためのお金なんだろう?
たくさん種類があるね。一つずつ見ていこう
給与明細には、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、介護保険 が天引きされていると思う。会社はこれに加えて、労災保険も入っている。(労災保険は、会社が負担してるので、天引きされてない。)
社会保険とは、病気・老後・失業・介護といった人生のさまざまなリスクから生活を守るための保険制度なんだ。
社会保険として強制的に加入し、給与をベースに計算されるんだ。そして、強制的に天引きされる。
この仕組みがあるおかげで病気しても、老後も、失業しても、介護が必要になっても安心して生活できるような仕組みとなっている。
保険というと、個人で加入する、自動車の保険、生命保険がなじみがあるが、それとは別に、会社で働くといろんな保険に加入して保険料が天引きされているんだ。
健康保険 病気・出産・けがの味方
最も利用する機会の多い保険が「健康保険」。
医療費が3割負担で済んでいるのは、この保険のおかげだね。出産一時金などもこの保険の対象だ。
健康保険の種類
健康保険には、
・国民健康保険 自営業、フリーランスが加入する保険。自治体に手続きする。
・被用者保険 会社員や公務員が加入する保険。 会社で手続きする。
・後期高齢者医療制度 75歳以上の高齢者が加入する保険。自治体に手続きする。
・協会けんぽ 中小企業の従業員が加入する健康保険組合。
・組合保険 特定の団体が加入する保険
があり、日本国民皆保険と言われてどれかの保険に加入している。サラリーマンの場合は、会社の健康保険に入っているので、給与天引きで保険料を支払っている。
退職すると保険はどうなる?

GGは、退職したので、健康保険の種類がかわるんだ。
健康保険は、会社で働く人、またその家族のための保険で、自己負担3割だけど、事業所負担7割も払ってくれている。会社を退職すると、健康保険が天引きされなくなると、病院に行けなくなるので、保険を変えなくてはいけない。
退職するとサラリーマンは、第2号被保険者であったのが、第一号被保険者となるので、役所へ行って年金の手続きもしなければならない。
健康保険は、年金とセットで手続きが必要なんだ。
退職後の保険の選択してとしては、
1.任意継続として2年間だけ今の会社の保険を使う。
2.国民健康保険へ加入するため自治体へ手続きをする。
3.同居家族の被扶養者となる。
から選ぶことになる。
通常は、1か2を選択する。退職しても、すぐに次の就職先を見つけて、その会社の健康保険に入れば、給与天引きされるので実費で支払わなくてもよくなるので働けるうちは働くのが一番よい。
GGは、退職後、任意継続を選択した。
GGも退職して「任意継続」を選んだよ。今までと同じ健康保険に引き続き入れるから、手続きもスムーズだった。窓口も同じだから、安心だったよ。

もし、君が退職するときは、健康保険のお金に注意するように

何を注意すればよいの?

手続きの期限と費用の増加だ。 特に費用は、びっくりすることになるから、
退職するときは要注意だよ
まず条件。任意継続に加入するためには、過去2か月以上保険者であること。
ま、これはクリアできると思う。気を付けなければいけないのは、すぐに手続きを行うことだ。
退職後20日以内に手続きをしないとだめなのだ。
そしてお金だ。天引きされているときは、実は会社は半分保険料を負担しているんだ。GGも知らなかった。退職してはじめてわかった。保険料が天引きされてる時の倍の額を支払わなければならない。
月末に退職して、事前に任意継続の申請をしたんだけど、GGの健康保険からは、10日までに支払ってください。と言われた。
働いているときの健康保険の天引き額は、11,000円ぐらいだったが、なんと、25,000円ほどの請求がくるらしい。
退職してしばらくは、毎月、健康保険料を自分で払うことになるので、天引きされてる額の2倍 X 次の就職が決まるまでの月数分は、余分にキャッシュを用意しておくことが必要だ。
もうひとつ、健康保険など社会保険は基本前月分を今月の給与で支払っている。退職すると退職した月の保険料と弦月分をあわせて天引きされるので退職月の給与は、いつもより少ないので要注意だ。
厚生年金保険:将来の年金を支える
2つ目は厚生年金保険
65歳以上になると、年金が支給されるが、この保険に入っているから、将来年金を受給できるのだ。大事な保険なのでよく理解しよう。
普通保険というのは、万が一の事態で、困った人のために、みんなで助け合うものだが、他の保険と違って、年齢を重ねると、ほぼ全員がお世話になるのだ。
年金にはいくつか種類がある。
国民年金:国民全員が20歳になると60歳まで加入するのが国民年金だ。将来老齢基礎年金として受給できる1階建て相当の部分。
厚生年金:これにプラスして会社員は厚生年金を働いている間は払う。これが将来老齢厚生年金として受給できる2階建て相当の部分になる。
サラリーマンは、第2号被保険者と呼ばれ、厚生年金に加入して給与から天引きされていることで、自動的に国民年金も支払っていることになる。
自分で払ってなくても、会社が納めてくれるんだ。会社では義務付けられているので、会社員となるとこの2階建て分まで年金がもらえることになる。(パートなど扶養者は除く)
パートなどで第3号被保険者といって、サラリーマンの奥さんなど扶養家族になってる人の分も支払ったことになる。

退職すると年金はどうなる?

GGは退職したので年金も手続きが必要なんだ。
退職すると、給与所得者の会社員ではなくなるので、第2号被保険者から、第1号被保険者へ変更が必要だ。
厚生年金が天引きされないので、国民年金相当分は自分で納める必要がある。嫁さんも被扶養者ではなくなり、第3号被保険者から第1号被保険者になり、国民年金を払うことになる。
介護保険:40歳からの加入する保険
3つ目は、介護保険だ。
介護保険は、介護が必要になったときのための備えです。
介護保険は、2005年からはじまった仕組みである。高齢者で介護を必要とする人を支えるための保険であるが、現役世代が高齢者を支えるという年金保険と合わせて大事な保険だ。介護を必要とする人がどんどん増えている。そして、今は元気でもいつ介護が必要となるかは誰にもわからない。
40歳~64歳:健康保険と一緒に介護保険料が徴収(第2号被保険者)
65歳以上:年金から天引き(第1号被保険者)
介護保険は40歳になったら払うことになり、65歳以上になると、介護保険第一号被保険者となり、年金から天引きされて、払い続けることになる。
雇用保険:失業したときの生活を支える
4つ目は雇用保険。
いわゆる失業保険だ。退職して次の仕事が見つかるまでの間、収入がなくても生活ができて、次の仕事を早くみつけることができるように手当がもらえる。
GGも退職して離職票を会社からもらい、ハローワークへ提出した。待期期間を経て64歳までなら最大150日間にわたって失業手当がもらえるんだ。GGの場合は、前回退職したときに失業保険をもらっているので、今回は90日となるようだ。
退職後の手続きとして健康保険についで大事なことだ。
退職後、会社から離職票が送られてくるはず。それをもってすぐにハローワークへ申請しよう。基本的な申請期限は、30~60日以内だそうだ。
まとめ
・給与から天引きされる社会保険 4種類ある。健康保険、厚生年金保険、雇用保険、介護保険。
・退職後は、それぞれ手続きが必要。特に健康保険、年金はセットでとても大事なのですぐに手続きをしよう。
・退職すると、保険、税金が自分で払わなければならないので退職前には、余裕を持っておこう。

「知らなかった」じゃすまないのが社会保険。
いつか退職するときのために、今から少しずつ知っておこう
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